出演者と監督が語る「ヒミズ」


公開が決まってから「園子温古谷実!これ以上の相性は無い!」と楽しみにしていた映画「ヒミズ」が公開されました。
幸運にも試写会に当選し一足早く見てきたのですがもう最高に面白かったです。

以下、ヤングマガジンに掲載された出演者のインタビューを記録しておきたいと思います。

1.染谷・二階堂について
2.自分の役への意識
3.映画を観た感想


渡辺哲(夜野正造役)

1.いいですよねぇ。現場での二人のテンションの高さに圧倒されました。
2.子供の部分と大人の部分の両方の心情と、震災後の心持ち。
3.一人でも多くの人に観てもらいたい作品です。監督のやさしさに打たれました。

光石研(住田の父親役)

1.演技などという安い言葉では片づけられません。スクリーンから二人の汗、涙、唾液がほとばしってきます。
2.無抵抗な者へ降りかかる暴力。
3.久しぶりに“映画”を浴びました!!

吹越満(ホームレス・圭太役)

1.素晴らしい。うらやましい。
2.あまり説明されていませんが「大人が中学生に頼る」という関係。それを成立させるにはどう立てばいいのか、とても難しかったです。
3.ひどく青春してやがるじゃねぇか!!ちょっと泣いちゃった。

神楽坂恵(ホームレス・圭子役)

1.お二人以外の住田くんと茶沢さんはありえません。二人の演技に涙が出ました。
2.皆の一体感、緊張感に溶け込めるように意識しました。
3.素晴らしい『ヒミズ』・・・。出演できたことをあらためて幸せに感じました。

でんでん(ヤミ金屋・金子役)

1.ヴェネチア国際映画祭で、マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞したことは伊達ではありません。二人のピュアな演技を観た人は、心打たれるでしょう。芯の太さを感じる。
2.一つは、人生設計を全く考えてない男の雰囲気が出ればいいかと。もう一つは、リアリティを大事にして、力を入れて力まずに演ずること。
3.暴力がこんなにも必然性をもっているものかと・・・。観終わったあと、不思議な爽快感が生まれた。大勢の人に観ていただきたい。

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/800/96025.html
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これらのコメントからもわかるように本当に絶望と希望にあふれた素晴らしい青春映画なので原作ファン、園子温ファン、そして3.11後に生きるすべての人に観ていただきたいです。