有吉が語ったテレビから消えるということ
11月23日に放送された「マツコ&有吉の怒り新党」で有吉の消える芸能人論が語られていた。
まず届いた怒りの声は以下のようなもの。
私には小学生のころから大好きなアーティストがいるのですが「好きな歌手だれ?」と聞かれてその歌手の名前を言うと「今何してるの?」「最近見ないよね」と言われます。
たしかに全盛期と比べるとテレビ出演も少なくなりましたが、毎年ライブもやっていますし、CDも出していますし、活動しています。
何にも知らないくせに気安く消えたとか言ってほしくありません。そもそも消えるってどういうことでしょうか?
これを受けて二人は語り始める。
マツコ「私、テレビに出さしていただけるようになって初めて気づいたけど、テレビって怖い!意志とは関係なしに一度出てしまった人がテレビから消えることが、まるでその人がもう抹殺されたかのような印象をテレビしか見てない人は受けちゃうんだよね」
夏目「そうですね」
有吉「ただ腹立つのはさ「最近見ないよね」とか「消えたよね」ていうのってすげー勝ち誇った言い方しません?」
マツコ「言われた?(笑)」
有吉「俺はもうさんざん言われた。多いの、そういう風に言う人が」
マツコ「その人たちは何でそうやって、自分の人生に関係ないわけじゃん?その人が消えようが消えまいが。なのに何で勝ち誇っていうの?」
有吉「自分より下のやつはいくらいてもいいのよ」
マツコ「(笑)」
有吉「わかりやすい転落の仕方だともう、よしよし!っていう」
マツコ「なるほど、自分と同じジャンルじゃなくても、もう自分より下の人をいっぱい作りたいわけね」
有吉「作りたいの」
マツコ「そのなかでもやっぱりテレビに出る出ないっていうのはわかりやすいアイコンなわけね、その人にとっては」
有吉「よし!俺より下が一人できたぞ!って自分がランクアップしたような気になってる。馬鹿がよ」
マツコ・夏目「(笑)」
有吉「お前ランクアップなんかしてねえよ!」
この「馬鹿がよ」は言い方・表情ともに最高でしたw
このあとしばらく番組が終わったらどの小道具を持って帰るかという、らしいコントが始まります。
夏目ちゃんは有吉とマツコの人形が欲しいとw
そして話は戻り
マツコ「で、なんの話だっけ?」
有吉「でもさ、これ言われた方のファンの人もさ傷つくのはどっか自分もあるんだろうね、ちょっと引け目みたいなところが」
そして以下、名言が続きます。
有吉「だってさ、高倉健のファンは「高倉さんあんまテレビで見ないですね」って言われても「当然だよ!」って堂々としてるでしょ」
これにはマツコも関心したようで嬉しそうに「さすが、真骨頂だね」と。
たしかにこれは唸らされる一言でした。
また、消えた人に勝ち誇る人に対する有吉の考えは有吉自身の内面を如実に表したものである気がして非常に興味深かったです。
というわけで、有吉が「今年一番テレビに出たタレント」に輝いた記念の更新でした。
〈リンク:2011年「テレビ番組出演本数」一位は有吉弘行〉